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オランダの教育は多様な教育形態に基づいていて,オルタナティブスクールが奨励されている。
学区制もなく,学校は選択制である。

日本でも,東京都品川区などで学校選択制が採用され,保護者が自由に子どもが通う学校を選択できるようになったものの,一方で,学力テストの不正や,学校間格差といった問題も噴出している。

他の国と同じように,日本で学校選択制がとられていても,その効果に差異が見られるのはなぜか。
こうしたことを考えるとき,いつも思うのは,日本は,学校(=義務教育)入学時や,学校のカリキュラム内部での自由化や多様化を推進し始めてはいるけれど,学校から出る時のシステムは一向に変わっていないということだ。つまり,受験制度が変化していないということ。未だに知識偏重型で,競争も加熱する傾向にある。進学時の評価の仕方は,相変わらず学力重視,それもどれくらい覚えているかという知識重視である。したがって,受験制度が変わらない限り,学校選択制をとっても,学校の評価基準は,どれだけ学力が身につくか,すなわち,受験に必要な学力がいかに保障されるかという基準になる。結果的に学力レベルの低い学校は淘汰される。

学校選択制が成功している国を見ると,小中高大と一貫して,競争のない教育,多様性を認める教育という理念が通流している。受験時に,日本のような偏差値による学校のランク付けもない。フィンランドもオランダも。

学校選択制というシステム自体に反対はしないが,それを採用するならば,現行の受験制度を見直し,そちらも弾力化すべきなのではないかと思う。
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